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大鹿村の巨木群 [鎮守の杜・巨木]

先日長野県でも秘境の部類に入る大鹿村の巨木群を見てきた。
私も大鹿村に立ち入るのは、今回が初めてであり、兎に角山奥であった。
ルートとしては駒ヶ根市より東進し、南アルプス麓の谷に入り南に向かって延々と細い林道を行くと、最近のパワースポットブームで有名になったゼロ地場:分抗峠の横を通って尚南進する。
この分抗峠には結構な人手となっており、最近のブームの勢いを感じた。

さてそうこうする内に第一目標の「矢立木」の看板があったので案内に沿って「秋葉古道」という獣道のような道を行く。
しかし一向に目指す巨木は姿を見せずおかしいなと思い始めた矢先に、なんと生まれて初めて野生の「テン」に 遭遇した。結構人なつっこいテンで、我々の周りをチョコチョコと動き回り何度か姿を見せてくれた。
しかしその動きは「電光石火」のごときで、感動させてもらった。
写真は撮れなかったのが非常に残念。

その後も目指す木は現れず引き返したが、テンを見ることが出来大満足。

その後再度車で南下すると目指す木は大きな看板とともに簡単に現れた。
この「矢立木」は周りの木が邪魔をして上のほうが見えなかったのが残念だが端正な樹形の名木と思う。
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次の「さかさイチョウ」はとんでもなく細い山道を登った先にあり、とても一人ではたどり着かないだろうと思える秘境の中にあった。
兎に角樹形がすさまじく、その全景が撮れないのが残念ではあるが。
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イチョウ独特の垂れ下がったこぶのすごさ

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隣のお堂のスズメバチの巣~幸い空き巣 他にも幾つかの残骸あり。
どこかに今年の巣がありそうで結構危険地帯。

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少し下って撮影。それでもこの山奥。


最後はシラカシの巨木で、このレベルのシラカシは全国有数ではないかと思う。
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大分痛んではいるがこの迫力。

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全景

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付近に「キリギリス」多数生息。



小坂観音院(岡谷市)のビャクシン [鎮守の杜・巨木]

岡谷市に小坂観音院とういう寺があります。
遠景写真でも分かるように諏訪湖に張り出した山麓部の先端が丘のように盛り上がったようになったいます。
また、ここは数年前、長野県に多大な被害をもたらした集中豪雨の際に地すべり、土石流が発生し7名程亡くなってしまった被害現場のすぐ近くでもあります。

私は普段の巨木紹介は専ら神社のご神木が中心ですが、ここは寺にもかかわらず(ちょっと偏見か?)木が豊富で杉並木(一部檜もあり)は一見の価値があると思います。

しかしその中でも今回紹介する「ビャクシン」は外観、樹齢ともにすさまじいものがあり、表示板の樹齢1200年も信憑性があるようにも思われます。
しかしビャクシンというのは普通に見れば化石みたいな状態なのだが、この状態でよく生きていると感心してしまう次第です。

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小坂観音院 遠景

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それなりの規模と高さを持つ杉・檜並木

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ビャクシン
樹齢 1200年
幹周囲 約6m 見た目はそれ以上の迫力あり
樹高もそれなりにある 27m
見た感じのまま驚愕の一言

信州最南部の巨木 大山田・早稲田神社 龍淵寺 [鎮守の杜・巨木]

信州最南部の巨木群。
山国信州でも飯田下伊那地区には杉の巨木が多くある。
今までも代表的な巨木を紹介してきたが、まだまだ多くの巨木があるのでここに紹介する。

大山田神社の大杉
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この神社は参道が長く社業が広大。
いたるところに巨木と切株があり、杉並木は幹周囲4~5mクラスの木が多くある。

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これがご神木
太さ、高さともに最大
幹周囲8m弱 樹高50m近いと思う。
樹形がとてもすばらしい一見の価値がある木である。


早稲田神社の巨木
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この木は道路からも良く見ることが出来る。
手製の案内板があり詳しく書かれている。
幹周囲7.5m 樹高45m以上 現在は当然より大きい。
またご覧の通り根元が大きい。
社殿の左側が紹介の木。右側の木も大きい。

龍淵寺の大杉
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4本連なる巨木
案内ほどの巨木ではないがそれなりの巨木群。
向かって一番右が一番大きい。

巨樹紀行 長太の大楠 [鎮守の杜・巨木]

昨日に引き続き巨木の紹介。
これは一年ほど前伊勢神宮に参拝した帰りに見てきた巨木で全国的にも有名な名木。
またいつもの長野県ではなく県外ということもあり、樹種は楠。しかし残念ながら長野県では殆ど見かけることはないので結構新鮮であった。
そのためか、この時はあまり寄り道ができない予定の中で、この木には随分と時間をとらせてもらった記憶がある。

幹周囲9m弱とのことだが近ずく者を圧倒する巨木であった。

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巨木に頭を垂れているところ

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根元の迫力

この楠の写真撮影中に大事にしていたカンタベリーのキャップを落として(奉納)しまった。
ちょっと残念。

松本平の巨木 惣社・伊和神社のケヤキ [鎮守の杜・巨木]

私はその昔この神社の近所に住んでいたことがあり、実はなじみの神社であった。
この巨木と言うべきか、それとも切株と言った方が良いのか、どっちとも取れるような状態ではあるが、松本市を代表する巨木(一応、木として分類する)の一つである。
案内板にある明治初期に無くなってしまった巨木はどこににも残骸すらなかった。
この2本も風前の灯のような状況ではあるが、一日の長く健在でいてほしいものと思う。IMG_4457_R.jpgIMG_4455_R.jpgIMG_4462_R.jpg
こちらが幹周囲10m

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こちらは8m
とにかく長生きしてくれ!といったところ。

三日市場神明社のご神木の切株(史上最大と思う) [鎮守の杜・巨木]

新年おめでとうございます。

さて昨年のこととなるが大正時代の本多静六博士の残した大木の調査文献に記載のあった長野県白馬村の「三日市場神明社のご神木」=当時の記載は「沢渡の神代杉」を見てきました。
さすがに現在は「切株」と化していましたが、それでも圧倒的な存在感。そして周りにも巨木の切株が無数にあり、これらが存在した昭和初期にはどのような神社だったのか!
興味は尽きませんが、これらの巨木の残照をご確認ください。

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当時の文献
当時の記述からは14m半位か。
記述どおりであれば間違いなく長野県最大。「月瀬の大杉」より巨大。

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参道に入る。
そこかしこに存在する切株群。大体幹周囲5~6m位のものだろうか。
最初はこれかなとも思ったがさすがにこれでは「月瀬」レベルにはならないだろうと判断して進むことにする。

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これが目指す大杉の切株か!
と思ったが幹周囲8~9mクラスと思う。やはりまだこの先にあるのかと思い更に前に行く。

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やはりあった巨大切株。
今まで見てきた「仁科神宮の切株:11m弱」と比較しても明らかな違いが分かる。
幹周囲はちょうど残っている半周で8mあり。つまり16mになる。
いつもの1mメジャーが小枝のように小さく見える。
屋久島のウイルソン株、縄文杉クラスではなかっただろうか。
おしむらくは雪国ゆえ大分朽ち果てており、且つ半分失っていること。
仁科神宮のように屋根でもつけないと近い将来失いかねないとも思う。
このような切株は村の財産として早急な保存措置を望みたいところである。

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在りし日の写真
やはりこの雄姿を一目見たかった。

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今のご神木
5m強。ちょっと小ぶりではあるが形は良い。

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重文の社殿は覆いで見ることが出来ず、少し残念。

諏訪大社 下社秋宮神楽殿 [鎮守の杜・巨木]

本日たまたま立ち寄ったところ、長らく改修工事を続けていた諏訪大社秋宮の神楽殿が改修工事を終了していた。
私は諏訪大社の四社の建物の中で、一番心を惹かれるのはこの下社秋宮の神楽殿である。
なぜこの建物が国宝とならないのか?
これを見るたびに考えてしまう。
しかし今回の改修工事の結果、随分とピカピカになったものだと思う。

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正面から 後方の複雑な部分が良く分からないが雰囲気は一番ある。

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斜めより 全体像が比較的分かる

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拝殿
これも最近改修した

これらは全て重文ではある。
しかし一刻も早く国宝にすべきと思う。

静岡の巨木群 村岡浅間神社 [鎮守の杜・巨木]

今年の夏、静岡方面に行った際に偶然巨木群が目に入り立ち寄ってみた。
偶然ではあったが結構な巨木が多数有り、目どおり5m以上の杉が10本程あったように思う。
また印象は薄かったがイチョウの巨木もあった。IMG_2030_R.jpg
神社入り口

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これが一番の巨木 目通り約10m なかなかの迫力あり

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境内のそこら中に巨木

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これが2番目の巨木 8mクラス

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あまり印象深くは無かったがイチョウの巨木

生坂村の巨木 乳房イチョウ [鎮守の杜・巨木]

感想として
長野県にもこのようなイチョウの巨木があったのか。
しかしイチョウの巨木とはこのような樹形、幹の状態になるのか?とこの樹をみて勉強になったと思う。
しかしすごい樹だと思う。
ケヤキで言うなら「木下のケヤキ」「大六のケヤキ」
栃の木なら「贄川のトチ」
等の巨木と同列に扱う木ではなかろうか。

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主幹は破損あり。しかし樹勢は衰えてはいない。

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遠景
けっこう印象的な樹形である。
葉が茂っており幹の状況は良く分からない。
秋以降にもう一度見る価値あり。

国見のイチイ なぜか市の天然記念物 [鎮守の杜・巨木]

最近ブロ自体もご無沙汰気味だったが、巨木関係はもっと離れていたのを反省し記述。
いろんな巨木、老木、切株を見てきたが、おそらく文句なしの老木はこの木ではないだろうか。
イチイで目通り7m、朽ち果ててもいない。
このような木は他には見ることは出来ない。

しかし物の価値が分からない連中が、どうでも良い仕事をしているため何故かこの木は長野市の天然記念物どまりであった。
すくなくとも県レベルは間違いないと思うのだが残念である。
おそらくイチイ、ヒノキ、杉、ケヤキ等の幹周囲と樹齢の関係がいっしょくたになっているのではないだろうか。
そんな度素人のような感覚を感じざるを得ない気がしてならない。

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さて通常に考えればイチイでこの巨木ぶりから樹齢は3千年!と私は言っておく。


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